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山里のひいな(大分県天ケ瀬)

 九州は柳川の「さげもんめぐり」をはじめ、
各地で雛めぐりが行われている。大分県では
竹田市や日田市豆田町の雛めぐりが有名だ。
しかし、同じ大分県日田市でも天瀬町の古園地区は
ちょっとユニーク。「山里のひいなめぐり」と
名付けた雛めぐりは古園地区の農家らが始めたもの。
地域おこしグループの「げんきby古園」を結成し、
農村地帯の田んぼや路肩、民家の庭先などに
雛人形を「屋外展示」しているのだ。

山里ひいな1

 古い石段や石垣の隙間にも置かれ、
雛人形がひなたぼっこ。農家で大事に
使われてきた雛人形だけに、ひなたぼっこする
雛人形がどこかほのぼのとしている。

山里ひいな2

山里ひいな3

 期間は3月1日から25日まで。期間中は写真コンテストもあり、
アマチュア写真家も多く訪れている。
天ケ瀬温泉からも車でほんの2,3分。
温泉帰りに立ち寄ってもいい。

山里ひいな4

 そしてもう一つの魅力は農家のおばあちゃんたちが
「古園公民館」で開く「漬物カフェ」だ。
山里ひいなめぐりの期間中の土日に開催(3月3・4・10・11・17・18日)。
農家の熟練主婦が家庭で手作りした漬物を持ち寄り、
バイキング式で好みの漬物を食べさせてくれる。
料金は休憩料として200円。10時~15時。

漬物カフェ

 さて、その古園地区にある民宿「季の風」は
天ケ瀬グリーンツーリズムの拠点。「げんきby古園」の
中心的役割も担い、かつて養蚕のために
栽培された桑畑を活用た桑の実ジャム作りも行っている。
桑の実ジャム作りは毎年初夏に行われるが、
自家製桑の実ジャムは自然の甘みを生かし、
優しい味わい。問い合わせたところ、在庫もあるとか。
立ち寄り湯も可能なのでぜひ寄ってほしい。

桑の実ジャム


問い合わせ先
日田市観光協会天ケ瀬支部
☎0973-57-2166 
いやしの宿 季の風
☎0973-27-8458
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2012-02-27(Mon)
 

鹿児島県大隅地区をぐるっと視察旅行!

 昨年の話で恐縮だが、11月21・22日、鹿児島県福岡事務所によるマスコミツアーに参加。
新幹線で鹿児島中央駅へ向かい、そこからは貸切バスでの旅となった。
コースは結構ハード(笑)で盛りだくさん。福岡からはなかなか
足を延ばせない大隅半島をぐるっと見て回った。
そのすべてを紹介できないが、「ふらっと」特選情報ということで(笑)。
 その一つが平成23年7月にオープンした「志布志湾大黒イルカランド」。
ここは鹿児島ならぬ宮崎県串間市だ。
実は経営企業がすぐお隣の鹿児島県志布志の観光旅館。
車で2,3分足らずで鹿児島に入る県境に位置している。
志布志湾に面し、イルカショープール、小動物ランド、
釣り堀などを備えている。

イルカ

ペンギン

イルカショーのアトラクションがあり、イルカと一緒に
泳ぐこともできるとか。ペンギン君もヨチヨチ愛嬌をふりまく。

ハートの鐘

 このイルカランド、志布志湾が望めるだけでなく、
朝日と夕日の両方が拝める絶好のロケーション。
岬突端にはハートの鐘を設置し、ここで願い事を
祈れば叶う?ということに。「恋人の聖地」候補になりそう。
マスコミ陣も早速鐘を鳴らして祈願。

産直所1

 さらに物産販売所「新鮮市場」がある。志布志湾で水揚げされた魚介類をはじめ、
農産物や加工品などを取りそろえている。店舗内レイアウトも広々すっきり。
家族連れで遊びに来て、帰りしなに物産購入ができる施設だ。

産直所2

 
「ふらっと」編集室としては道の駅情報も見落とせない。
道の駅くにの松原おおさきが総合案内所として
「くにの松原キャンプ場」でのセグウェイ体験を勧めている。

セグウェイインストラクター

セグウェイ・ジャパン認定インストラクターが指導し、
10分も練習すれば松林の中を移動できるようになる。
これは「ふらっと」の記事に使えそうだ!

セグウェイ1

セグウェイ2

 という訳で、次号4月10日発行の春号の
「道の駅アクティビティ」で取り上げることに決定!
2012-01-13(Fri)
 

大分県竹田市の竹楽

 11月とは思えない「夏日」が続いたが、今日は少し冷えてきた。
11月の紅葉シーズンにお勧めのイベントがある。
大分県南部、奥豊後にある城下町竹田市の「たけた竹灯籠竹楽」
通称「竹楽(ちくらく)だ。毎年第3金曜~日曜に行われ、
今年は18~20日に催される。
 夭折の作曲家瀧廉太郎が少年時代を過ごし、「荒城の月」のモデルとなった
岡城址を始め、竹田市市街地の武家屋敷などに約2万本の竹灯籠が灯される。

竹楽2

 実はこのイベント、荒れた竹林を間引き伐採する里山保全活動が背景にある。
大分県はもとより竹の生産地だった。しかし、生活用品から竹製品が消え、
荒れ放題の竹林が増えてしまった。荒れた竹林は里山の生態系を破壊する。
そこで地元のNPO法人里山保全竹活用百人会が竹林の間引きと下草刈りを行い、
間伐竹を灯籠にして城下町をライトアップするイベントを12年前から始めたのだ。
夏の間、都会などからやってきたボランティアも参加して竹灯籠を制作。
さらに「竹楽」前日には地元中高生も参加して約2万本の竹灯籠を配置していく。

竹楽準備

竹楽1

 午後4時半、寺の梵鐘を合図にボランティアが竹灯籠のロウソクに点火。
ほのかに揺れるロウソクの炎が城の石垣、武家屋敷の土塀、
キリシタン洞窟礼拝堂などを照らし出し、幽玄の世界を見せてくれる。
「電気」を使わず、原始の灯りである炎は晩秋の山里にほのかな
暖かみを与え、見る者の心にもほんわりとした安らぎを与える。
観光客は思い思いのペースで散策し、ミニコンサートや文化講演などの
イベント会場にも立ち寄ることになる。
一方で、午後9時の消灯までボランティアは持ち場で竹灯籠の灯りを
絶やすまいと神経を配るのだ。

竹楽3

竹楽4

 期間中は約10万人が訪れる。そして「竹楽」が終わると
竹灯籠のうち、翌年の「竹楽」には使えなくない状態のものは
肥料チップや竹炭にリサイクルする。
 単なる集客イベントだけではなく、循環型エコロジーを踏まえる。
原発事故で電力依存を顧みる声が上がった今年、
電力を使わず、里山保全と竹炭バイオマスにもつながる「竹楽」は
私たちのこれからの在り方も教えてくれるかもしれない。

問い合わせ先
NPO法人竹田市観光ツーリズム協会
☎0974-63-0585
2011-11-10(Thu)
 

八女の白壁の町並みともてなし料理

 「ふらっと」発送作業さなかの10月8日、福岡県八女市の
マスコミ・旅行業者招待イベントに出かけた。この日は
八女の食材を使った「八女のもてなし料理」発表試食会が行われることに。
6時からの試食パーティ前にボランティアガイドの案内で
「八女伝統工芸館」、八女福島の伝統的町並み保存地区を見学。
八女は伝統工芸、特に仏壇工芸、提灯、和紙が古くから盛んだ。
これまでにも何度か取材で訪れているが、改めて職人の手業の
細やかさを感じると同時に、現代ではその継承は容易でないと思う。
 八女福島の伝統的町並み保存地区は規模こそ小さいが
白壁土蔵の商家が往時の姿を伝えている。
二階の窓が大きいのは職人を抱えた家であり、窓が小さく
鉄扉などで閉めているのは商家だという。
職人が作業する部屋は日差しを入れるために窓を大きく、
商家は泥棒除けに窓を小さくしたというわけだ。
どの家も軒先が短いのは二度にわたる道路拡張で軒を削ったため。
時代の流れが古い家屋の造りにも表れている。
 
八女の白壁

 さて、試食パーティは八女市民会館、通称「おりなす八女」の
「はちひめホール」と「桜カフェ」で行われた。
来場者は思ったより多い!(実は我々十数名かと思っていた)
市内外の関係者が集まり、料理はもちろん地元の酒蔵、
ワイン工場のアルコール類も出されたのである。
茶どころ八女の茶をアレンジした料理や郷土料理が並び、
福岡市の某ホテルからはアメリカ人シェフも参加。
全国各地の県民の食を紹介する某番組で紹介されたばかりの
八女の謎のおやつ、じゃがいも饅頭もあった!
ゲスト出演者たちが口々に褒めていたが
実際に食べてみてテレビ用のお世辞ではなかったと納得。
茶そば巻や鮎のキウイソースかけなど出店者それぞれの
工夫を楽しみつつ、ほろ酔い気分に…。

八女のもてなし料理

もてなし料理

 ところで、八女の生産物というと第一に八女茶が思い浮かぶが
実はキウイの生産地でもあり、年間生産量5000トンで日本一!なのである。
八女市立花町ではキウイワインも生産される。
さらに10月のみ販売される希少品種の「レインボーレッド」は
中心部が赤く、周りは緑がかった黄色の果肉が特徴。
「道の駅たちばな」で購入できる。希少品種なのでお値段は
普通のキウイより少々高めとか。しかし、糖度も高く甘みがある。
間もなくレインボーレッドの時季が終わるが、ぜひ味わってほしい。

道の駅たちばな
福岡県八女市立花町下辺春315-1
☎0943-37-1711

キウイ畑
2011-10-18(Tue)
 

茶の国八女の森林セラピー基地

 道の駅・産直所と旅の情報誌「ふらっと」秋号では
特集の一部としてうきは市の森林セラピーロードを紹介している。
「道の駅うきは」がグリーンツーリズム基地であることから
うきは市のケースを取り上げたわけだが、
実は福岡県内の森林セラピー基地は他に篠栗町と八女市黒木町にもある。
 八女市黒木町の森林セラピー基地は「グリーンピア八女」が舞台。
大小9つの池と森林を持つ広大な敷地内に
3つの森林セラピーロードを設け、自由に散策ができる。

八女森林セラピー基地1

マスコミ招待の体験取材で歩いたのは善蔵池を周回する
「熊笹と湖の小道」全長2.260mのコース。
あいにくその日は雨だったが、湖面と周囲の木立が
水墨画のような景色を見せ、それはそれで味があった。

八女森林セラピー基地2

 「森の案内人」の髙津雅子さん(写真)が足を止めては
樹木や草花を指さし、丁寧に説明してくれる。
「森の案内人」は市の研修を受けたガイドさんたち。
案内人付きで回る場合は3日前までの事前予約が必要だ。
料金は1000円(大人料金)でグリーンピア八女の温泉入浴付き。
ゆったり森林を歩いて湯につかる日帰り旅ができる。

森の案内人

 さらに、これも事前予約が必要だが
地産地消のヘルシー料理をうたい文句にした
レストランセラピーランチ(1500円)や
「森の癒し弁当」(800円・写真)を味わうことも可能。
(写真は弁当の一例・季節等で内容の変更も)

森の癒し弁当

これからの季節ドウダンツツジやモミジの紅葉も見ごろになる。
詳しくは「くつろぎの森・グリーンピア八女」に問い合わせを。
TEL0943-42-2400 FAX0943-42-2422
グリーンピア八女公式サイト
2011-10-04(Tue)
 
プロフィール

Haruno

Author:Haruno
フリーペーパーふらっと編集長 フリーライター
居住地:福岡県福岡市
出版社勤務を経てフリーライターに。気づけば20数年!
カメラマン、デザイナーと「いい仕事したいね」と
フリーペーパー「ふらっと」を創刊。
ベテランスタッフで頑張ります! 

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